シュプール・ボディー

研究に基づくシルエットとデザイン


ボディのシルエットが未来のファッションを創造する

人間の形は永遠ではありません。ファッション市場のグローバル化は急速に発達して、そのために服作りに必要なサイズの設定は年々難しくなっています。服作りの量産化が進むと1着の服を多くの人に合わせることは困難になっていきます。人体の寸法とプロポーションというデータをより多く活用し、服を人の体型に合わせるという概念も必要ですが、「美しいプロポーションの服」を作ることもとても大切です。なぜなら人はファッションに夢を見ているからです。

アナログ値とデジタル値

人体の計測にはアナログとデジタルという2種類の方法があります。どちらにも長所と短所がありますが、双方から得られるデータをバランスよく活用し、そして美しいボディの形状を見つけることが大切です。アナログ計測の長所は誰でも簡単に、そして多くの費用をかけずにデータを得られることです。しかし、大人数の計測には時間がかかり、今日のグローバル化したファッション市場のためには難しい点もあります。デジタル計測の利点は早く、そして簡単にデータをパソコンで処理できることでしょう。体の多くの部位を細かく採寸できるのも魅力的です。しかし、ボディスキャナはとても高価で誰もが簡単に使用できるわけではありません。つまり、計測データは常に第三者に依頼されたものであり、そのデータが信用できるものであるかはわからないのです。数値は簡単に改ざんすることが出来、しかも誰を対象に計測されたのかはわかりません。未来のファッションに必要なのは、曖昧な対象から得られたデータよりも、消費者がのぞむバランスの取れたプロポーションなのかもしれません。

調査結果


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